INTERVIEW TO MY PESCATARIAN FRIENDペスカタリアンとして生きること

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This article is written by a student writer from the Her Campus at ICU (Japan) chapter.

環境問題への懸念から菜食を実行している蜷川はるさん。彼女の穏やかな人柄にはもちろん、芯を持った生き方、そしてその行動力に惹かれ、今回は私の友人である彼女にインタビューさせていただきました!Q&A形式でペスカタリアンとして生きる彼女の生き方を紹介します。

ペスカタリアンって?環境問題?

まず、皆さんはペスカタリアン(Pescatarian)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。これはいわゆる菜食の一種で、近年は日本でも専門店が登場するなど、ベジタリアンやヴィーガンという言葉を聞く機会が増えてきています。

  • ヴィーガン(Vegan):動物由来の食事や製品を食べない
  • ベジタリアン(Vegetarian):肉類や魚介類は食べないが、乳製品や卵は食べる
  • ペスカタリアン(Pescatarian):肉類は食べないが、魚介類や乳製品・卵は食べる

宗教や健康上の理由から菜食を実行する人はいますが、環境問題へのアプローチの一つとしても菜食は注目されています。実は、畜産業の環境負荷は甚大で、家畜から排出される温室効果ガスは世界全体の約14%に及ぶといわれています。そのほかにも薬剤で汚染された排泄物が処理されずに川や海に流れ込み水質汚濁を引き起こしたり、陸地確保のための森林伐採や過剰な家畜増加により生態系のバランスが崩れてしまったり、畜産業は環境問題に深く関係しています。

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ー今日はインタビューを引き受けてくれてありがとう!まず、いつからペスカタリアンを始めたの?始めたきっかけはある?

高校1年生の冬かな。ちょうどその時に環境問題に興味を本格的に持ち始めて、団体に入り、そこで出会った人たちと話しているうちに畜産業界にも目を向けるようになって。団体で同じような志を持っている子たちと話しているときに「ベジタリアンなんだ」とか、そういう情報に触れることが増えて。その時はなんで?環境?畜産?って分からなかったんだけど、ちょうどその時にスマホを持ち始めて、自分でいろいろ調べられるようになったの。YouTubeで動画見まくってってやっているうちに、日本ハムの内部の人たちの子豚を損在に扱ってる告発映像をみた。信憑性に関わらず、すごく衝撃的で、心にドーンときて。Instagramでフォローしてたヴィーガンの人のストーリーで紹介されていた「世界で一番重要なスピーチ」を見て、理論的にしっくりくる説明をしてくれた。視覚的な情報が衝撃で踏み切れた形かな。

ーたくさんの情報を見ていくなかで少しずつ気持ちも固まっていったんだね。では、そもそもなぜ環境問題、そして中でも畜産に興味がわいたの?

あんまり自分ではちゃんとしたきっかけはなくて。団体に参加しようと思ったきっかけは、スウェーデンのグレタトゥーンベリ(Greta Thunberg)さんの本を読み、何かしたいと思ってインターネットを使って調べて見つけた。環境問題に関してははっきりしたものはなく、家庭がそもそも車を持たなかったり、洗濯洗剤を使わなかったり、そういうのが当たり前で。環境問題の分野って言われると困るけど、気候変動、地球温暖化などによる異常気象とか、動物が住めなくなったりへの不安。畜産はそういうのの原因だから。

グレタトゥーンベリは2018年、15歳のときに毎週金曜日学校をストライキし、スウェーデン議会前に座り込みを行うことで、国に気候変動対策を訴えました。この#Fridays For Futureが世界中の共感を生み、2019年、温室効果ガスが出ないヨットで大西洋横断に成功します。 国連気候行動サミットでの演説も有名です。

ー明確な何かがあったわけではなくて「何かしたい」っていうのがスタートだったんだ。では、なぜあえて「ペスカタリアン」を選んだの?やっぱり始めやすかったから?

そうだね。最初からはじめやすかったのもあるし、最初に家畜、畜産業に問題意識があったからお肉をやめた。私はペスカタリアンとフレキシタリアンだなと思っていて。場面に応じてflexibleに、出されてたら食べる。けど、例えば魚に関してはあまり目を向けなくて、そこまで問題に感じなかった。生物多様性、バランスが崩れたりほかの種の住む場所がなくなったりもあるけど、畜産業が目立って多いから、まずそこから始めてみようかなって。乳製品、卵については、告発映像とか見てると動物愛護の方にも関心が出てきて、飼育環境が劣悪だったり、そういうのを見ると卵や牛乳もやめた方がいいのかなって。今はやめようかなくらいに思ってる。だから今後変わっていく可能性はあります!

ー個人的な興味もあるんだけど、お肉を食べたくなるときはある?そして畜産が問題だとしたら、お肉はどうやって得ていけばいいと思う?

規模が問題

最初のころはあった。慣れかもしれない。はじめは鶏のから揚げとかハンバーグとか好きだったけど、だんだん食べたいなって思わなくなった。今は全然。プラントベースは時々使う。味とか触感とかお肉にすごい近い。そういうの食べてると人間って肉ほしいのかもって。お肉大好きでもそういう食生活できるオプションとしていいなと思う。でも私は、「必要な分だけ」ってのが大事なのかなって思っていて。工業畜産とかその仕組み自体が畜産業が悪いのではなく、工業的に狭いとこにいっぱいいれてやるからいけないんだろうなって。もっと小規模にやってる個人の畜産業の人もいると思う。規模が問題だなって。

ー規模か、そういう考えはなかったけど、確かに納得。はるにとって菜食は最初のステップってことだったけど、実際行動に移せる人って少ないよね。はるは自分を動かしているものって何だと思う?

環境問題が自分の生き方の軸になったのね。これをこういう選択に変えることで変わるんじゃないかなーって常に考えてる生き方に変わった。動物?将来の子供たちのためにって人もいるけど、自分にとって人間より動物のためってのがしっくりくる。そういう状況がありながら何もしないのってちょっと無理だった。特に環境問題に関しては関係ない人いないから、みんなの問題だから、タイムリミットもあるし結構切羽詰まった問題。思ってるならやってほしいし、私は価値観変わって、物事を見る目が変わった。それまでどうやって生きてたんだろうって思うくらい価値観が変わった。社会的ドキュメンタリーも結構積極的にみるようにあったし、外部のイベントとか「講演会もきくようになたし、そういう人と話したりもするようになって、それまでどうやっていきてたんだろうって。

ーいわゆる人生のターニングポイント的な感じだね。日本で菜食生活をしていく中で感じることを聞いてもいい?

やっぱり選択肢は少ない。自分はお肉食べない生活をしてるけど、メニューになかったり。それでも最近は増えてて、お肉使ってないですとかヴィーがん専門店とか。それは嬉しいけど、やっぱでもそれぞれのお店にそういうオプションがないと行くところが限られる。ごはんいこーってなってもお店選びから慎重にしないといけないから、友達に対して迷惑をかけてるなって申し訳なく思っちゃうときもある。お肉食べないんだって最初にするときに大体そうなんだ!って言われるけど腫れ物に触る感を感じるときもある。あんまり会わないからこそ聞いていいのかっていうのが。でも、どうしてほしいはあまりない。選択肢は増えてほしいし、理解も広がったら嬉しいけど、ペスカタリアンが増えてほしいっていう想いはあんまりなくて。環境問題に対して古着を着るとかアプローチはいろいろあるけど、私の場合はそれがお肉を食べないことだった。けどほかの人はいろんなやり方があるからそれはそれでいいのかなっていう想いではある。増えてほしいわけではないけど、強制しないから、理解を示す努力をしてほしいな。

ー今日はたくさん聞いて、答えてくれてありがとう!はるは将来どうしたいとかある?

全然わからない。次のステップは発信する方が大事なのかも。最初の一方を踏み出した人にとっては他の活動してる人を社会に発信したりとかに興味ある。環境保護団体に入って、政策とか政治とかにアプローチしないと変わらないんだなってのはすごい感じた。政治学とかも学ばないとなとは思ってる。

ー最後に同年代の人に向けてメッセージをいただきたいです!

なんかもやもやしてる人、環境問題について考えてることがあるけど行動を起こせない人とか、変化を恐れている人に対して思うのは、恐れないで。私は一歩踏み出して、それからもう今3年くらいたったけど、自分の変化が楽しみかも。環境問題って本当に関係ない人がいないから、他人任せにできないっていうか、考えるだけで不安になっちゃうけど漠然とした大きい問題すぎて、団体に入ってそういう問題について話せる友達とかもいた。自分を大事にしながら何か初めて見てほしいかな。なんでもいいと思う、できることを。私はペスカタリアンになることとか、古着を着るとか、そういうことができることだったけど、環境によってはもっと小さいことしかできないって人もいると思う。他人と比べなくていいけど自分ができることをちょっとずつちょっとずつやってけば多分なんか変わるんじゃないかなと思います!

恐れないで

私は一歩踏み出して、それからもう今3年くらいたったけど、自分の変化が楽しみ

今回、彼女の投稿していたnoteをきっかけに取材を依頼し、確固とした自分の考えをもとに行動・生き方を変えていく同年代の存在に、私も心を動かされました。

この記事が皆さんの心にも、何か届くと嬉しいです。

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